君と、ゆびきり
いつもの病室で、いつものようにとても穏やかな優しい笑顔を浮かべて、自分の寿命を語った風。


あたしはあの時なんと返事をしたんだっけ?


頭の中が真っ白になってしまい、何を言ったか覚えていなかった。


気が付けば風の病室を出ていて大声で泣いていたんだ。
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