紅月
『今日も学校か』
最近学校が楽しくない。
でも一つだけ楽しみな事がある。
それは好きな仔に会えるという事。
重い足取りで学校へ行く。
片道30分かけて自転車で登校。
でもそんなの気にしない。あの仔に会えるから。
ようやく学校に着いた。
すると後ろから肩を叩かれた。
『よッ!!』
章大だ。
章大とゎ小学校からずっと学校が同じだ。
すると章大が思いもよらない言葉を口にした。
『昨日変なメールがあってさ、月を見てくれ。とかっていうメールがさ。』
俺はまさかと思ったが次の言葉で確信した。
『それと何かゲームスタートとかって言ってたな。』
『んッ!!』
まさかと思い聞いてみた。
『昨日月が紅かったよな?』
すると
『確かに紅かった』
やはり。
何だか背筋が凍ったように寒気がした。