美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?
社長が私の名前を呼んだ……!?
心臓がさらにドキドキと高鳴る。
何だかくすぐったい。
こうして私は、
フランス人形であるキティの秘書として
会社で働くことになった。
表向きは、社長の第二秘書だけど
何だか不思議な気分だ。
気持ちに整理がつかないまま
仕事を終わらせるとそのまま帰宅した。
今は、友人で同じフランス人・セレナの部屋に
居候させてもらっている。
『で、どうだったの?新しい職場は?』
セレナがニヤニヤしながら質問してくる。
『あのね……それが……』
私は、彼女にあったことを打ち明けようとした。
だが、それ以上言えなかった。
キティのことは、話すなと言われているからだ。
『キティどうしたの?』
『あ、あのね……』
私は、キティのことを除いて説明した。
凄い美形の社長が居たこと。
そして祖母の探していたフランス人形を
持っていたことを……。
『へぇ~凄い偶然じゃない。
良かったわね。
お目当てのモノが見つかって』