美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?

『えっ?もしかして
その社長は、他に好きな女性でも居るの?』

ズキッと痛む。

『好きな女性……そうね』

人形でもキティは、社長に対して大切な存在。
ずっとそばに居る大切な……。

私には、入る隙間なんてないのだろう。
また胸がモヤモヤした。

翌日。
私は、キティの秘書として会社に出勤する。

『おはよう……ござ……』

「何だ!?この企画書は?
これで、お客様が満足するおもちゃが出来るか!!」

社長室に入るなり社長は、凄い剣幕で社員に
怒鳴り付けていた。

ビクッ!!

あまりにも凄い剣幕だったので
驚いてしまった。

しばらくして怒られた社員達は、
落ち込みながら出て行く。

「まったく……」

ハァッ……とため息を吐く社長は、
かなりお疲れ気味だった。

『あら、ケイティ。
おはよう。驚かしてごめんなさいね』

キティが私に気づいて挨拶してくれた。

『お、おはようございます。
キティ……社長』

今、挨拶をしてもいいのだろうか?

ビクビクしながら挨拶した。

怖かった……。

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