美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?

だが社長は、私を見るなり

『な、ケイティ!?
何だ、その服は?』

驚いたように怒鳴りつけてきた。

ビクッ!!

えっ……私?

そんな服って……安いけど
ちゃんとしたスーツを着てきたつもりだけど

『お前……その地味でダサいスーツは何だ!?
キティと同じ顔をしているくせに。
キティは、もっと可愛い服が似合う。
西野。すぐに服の用意を』

「承知しました」

近くに居た西野さんは、頭を下げる。

えっ?どういうこと!?

しばらくすると……。

『あの……これは……』

さすがに恥ずかしい。

あちらこちらにフリフリのレースに
水色の花柄が散りばめてある白いワンピース。

それに合わせた髪飾りや靴など。

凄く可愛いけど大人が着るには恥ずかしい
ゴスロリファッションだった。

そうしたら社長に抱き締められる。

『えっ…?』

『そうだ……このファッションだ。
絹のように柔らかく綺麗な金髪の髪に
透き通るような白い肌。
そして宝石のような青い目。
やはりキティは……この服が似合う。
君もキティと同じ顔をしているのなら
常に、この格好にしていろ』

抱き締めた状態で頬に触れ
至近距離で言ってくる社長に驚く。

社長……顔が近い……。
kissをされるのかと思うぐらいに

近くで心臓が飛び出すかと思った。

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