美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?
目に映った社長は、若いだけではなく
凄く綺麗な人だったからだ。
サラサラの黒髪に
鋭いが綺麗な青色をした碧眼。
鼻筋もスッと高く整った顔立ちをしていた。
もしかして
外国の血が混ざっているのだろうか?
日本人にしては、私達の系統の顔立ちをしている。
背も高くてモデルをやっていたのかと
思うほどにスタイルもいい。
外国映画に出てくるようなモデルか王子様みたいだ。
フランスでもこんな綺麗な男性見たことがない。
私は、思わず見惚れてしまう。
しかし、その社長と思われる男性は、
私を見るなり驚いた表情をしていた。
「キティ……」
えっ?
今……キティって言った?
“キティ”は、キャサリンの愛称だ。
他にもケイティなど色々な呼び方がある。
でも、何で急に愛称で……?
まだ会ったばかりなのに……。
すると社長は、私を近付いてきた。
えぇっ!?
急に近付いて来るので
心臓がドキドキと高鳴ってしまった。
「あ、あの……本日から第二秘書として
働くことになりもうした。
キャサリン・ロマージュでする」
テンパって日本語がおかしくなってしまった。
だが社長は、そんなのお構いなしに
私の前まで来ると私を抱き締めてきた。
「会いたかったぞ。もう1人のキティ!!」