美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?

「うわぁぁっ!?
に、人形が喋った!?」

「ま、マジかよ……呪いの人形かよ!?
冗談じゃねぇ!!」 

さっきまで意気がっていた男性達は、
一斉にビビり出した。

「キティ……」

もしかして私を助けに来てくれたの?

するとキティは、怖がっている男性達にさらに

「ねぇ……お兄ちゃん達。遊ぼう。
私と遊ぼーよ」

低い声で何度も話しかけてくる。

まるで……ホラーのワンシーンのように。

「うわぁっ!?
やめろ。やめてくれ」

私を捕まえていた男性が驚きのあまり混乱し
キティを掴むと乱暴に投げ飛ばしてしまう。

「キャアッ!!キティ!?」

ドンッ!!

キティは、勢いよく壁にぶつかり
転げ落ちる。

「キャンッ!!
ちょっと……投げ飛ばすなんて酷いじゃない。
あなた。呪うわよ……?」

丁度こちらに顔を向けた状態で転げ終わると
ボソッと呟いた。

髪が乱れて
それは、もうホラーそのものだった。

「うわぁぁっ~!?」

「だ、誰か……助けてくれー!!」

男性達は、恐怖で悲鳴を上げながら
部屋を逃げるように出て行ってしまった。

静まり返る部屋。

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