美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?

それで……!?

確かに私は、社長とキティに助けを求めた。

でも、まさかキティが助けに来てくれるなんて
夢にも思わなかった。

やっぱり。
キティは……不思議な力を持っている。

まぁ、会話が出来ること自体が、
普通の人形ではないのだけど……。

『う~ん。』

するとセレナが意識を取り戻した。

た、大変。

キティが喋れると分かったら
セレナ驚いてしまう!?

オロオロしながらキティを見ると
いつの間にか消えていた。

『えっ?キティ!?』

一体、何処に行っちゃったのかしら!?

『な、何なのこれ!?
私達……一体どうしちゃったの?』

セレナが意識がハッキリしてきたのか
動揺して叫んでいた。

『セレナ。大丈夫よ……』

『えっ?ちょっとキティ!?
あなた……なんて格好をしているのよ!?
ちょっと、どういうことなの』

私は、事情を話した。と言っても
キティのことを話さずに
一条寺家の仕業とたまたま男達が
何処かに行ってしまったことを……。

私達は、慌てて助けを求めようとしたが
縄に縛られているため身動きが取れなかった。

だが、数十分後。
社長がキティと警備員を連れて
助けに来てくれた。

どうやらキティが社長に助けを呼んでくれたらしい。

< 42 / 93 >

この作品をシェア

pagetop