美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?
それで……!?
確かに私は、社長とキティに助けを求めた。
でも、まさかキティが助けに来てくれるなんて
夢にも思わなかった。
やっぱり。
キティは……不思議な力を持っている。
まぁ、会話が出来ること自体が、
普通の人形ではないのだけど……。
『う~ん。』
するとセレナが意識を取り戻した。
た、大変。
キティが喋れると分かったら
セレナ驚いてしまう!?
オロオロしながらキティを見ると
いつの間にか消えていた。
『えっ?キティ!?』
一体、何処に行っちゃったのかしら!?
『な、何なのこれ!?
私達……一体どうしちゃったの?』
セレナが意識がハッキリしてきたのか
動揺して叫んでいた。
『セレナ。大丈夫よ……』
『えっ?ちょっとキティ!?
あなた……なんて格好をしているのよ!?
ちょっと、どういうことなの』
私は、事情を話した。と言っても
キティのことを話さずに
一条寺家の仕業とたまたま男達が
何処かに行ってしまったことを……。
私達は、慌てて助けを求めようとしたが
縄に縛られているため身動きが取れなかった。
だが、数十分後。
社長がキティと警備員を連れて
助けに来てくれた。
どうやらキティが社長に助けを呼んでくれたらしい。