美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?

『礼なら、キティに言ってやれ。
お前を探し出したのも俺に教えたのも
彼女のお陰なのだから』

そう言ってくれた。

『はい。キティにお礼を言わなくては……って
あれ?そういえばキティは?』

おかしいわね。
いつも社長と一緒に居るのに……。

『あら。ケイティ。
私は、ここに居るわよ?』

えっ?

見ると可愛らしいテディベアのぬいぐるみが
喋った。って……えぇっ!?

この声は……キティ!?

『どうしてキティがテディベアに!?』

私は、驚いてジロジロとぬいぐるみを見る。

すると社長が

『彼女の身体が少し変形したから
今、知り合いに頼んで至急に直してもらっている。
その間キティは、
このぬいぐるみに乗り移っているんだ』

詳しく説明してくれた。

そんなことが出来るの!?

『えっ?キティ……。
そんなことが出来るの!?』

『まぁね。もともと魂が乗り移っているだけだから。
でも、長年あの姿になっていたから
変な感じだわ。
それに長くこの身体を維持出来ないから
早く直るといいのけど……』

複雑そうに話してくれるキティだった。

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