美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?
セレナの提案したのは、
変装だった。
黒髪のおかっぱのカツラにサングラス
そして地味目の服。
目立たない変装にしてくれた。
『メイクも地味にしたから
これならバレないでしょう』
『え~大丈夫かしら?
確かにバレにくいとは、思うけど……』
確かに
黒髪なら金髪も隠しやすいし。
サングラスなら目の色も分からないわね。
『大丈夫、大丈夫。どう見ても
キティには、見えないわよ!
さぁ、胸を張っていってらっしゃい』
強引に行くようにと言われた。
うーん。
心配しながらも私は、コソコソと
部屋から出て行くことに。
下におりると、まだ取材陣が居た。
凄い、誰も私に気づいていない。
やったーバレていない!!
私は、ウキウキしながらその場から離れる。
しかし
マンションから少し離れたところで
「あの~そこの君。待って」
後ろから男性らしき声で話しかけられた。
ビクッ!!
もしかしてバレた!?
いや、まだそうとは、限らない。
冷静に他人のふりをするのよ!
必死に自分にいい聞かせる。
よし。