美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?
ま、まずい……。
怪しまれている。
「君さ~美人外国人秘書で話題になっている。
キャサリン・ロマージュさんだよね?」
ば、バレてしまった。
何故か私の正体が、このイケメン男性にバレてしまった!!
ど、どうしよう……。
「否定しないってことは、認めるんだよね?」
ニヤリと笑いながら手を伸ばそうとしてくる。
ひぃぃっ!?
私は、耐えられずにその場から逃げ出してしまった。
な、何なのよ……あの男は!?
また美千香さんの差し金かしら?
必死に逃げようとするのだが
「おい、待てよ!?」
するとその男性は、私を追いかけてきた。
嘘っ……でしょ!?
私は、逃げようと頑張るのだが
足が速くないのと焦っていたため
躓いて転んでしまった。
「キャアッ!?」
派手に転んでしまい、カツラとサングラスが
取れてしまった。
し、しまった!!
「大丈夫……?
あぁ、やっぱり。俺の予想通りだったね。
キャサリン・ロマージュさん」
私を見ると不敵な笑みで
クスッと微笑んできた。
絶体絶命のピンチだ……。