美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?

「えっと……フリー?」

うっ……日本語は、必死に勉強して
日常会話ぐらいなら出来るようになったが
読み書きは、まだ苦手だった。

読めない……。

「フリージャーナリスト。
新聞や雑誌に取材をしたり提供する人。
俺がそれをフリーでやっているジャーナリスト。
柚木龍臣。OK?」

あぁ、なるほど。って……えぇっ!?

「やっぱり、あなたも取材する側の人なの!?」

私は、驚いて叫んだ。

やっぱり。まさか私達を追っている取材陣に
助けてもらうなんて……。

この人もキティのことを!?

「そんなに警戒しないでよ。
確かに俺は、仕事で来ているけど……実は、
君に非常に興味があったんだよね!」

彼は、そう言ってきた。

えっ?

「どういうこと……?あなたは、
呪いのフランス人形を聞きたがっているのではないの?」

するとニヤリと笑うと私に壁に押し付けてくる。

「言っただろ?仕事で確かに呪いのフランス人形を
追っているけど……正直興味ないんだよね。
不気味なだけだし。
でも、それに似た美人外国人秘書が居るなら
一度見たくなってさ」

「噂以上に美人で驚いたよ!
確かにフランス人形みたいな容姿だ。
ねぇ、俺と付き合わない?」

……はい?
この人……急に何を言い出すのかしら!?

急に現れて付き合わないかとか。

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