美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?

しかし西野さんは、社長にそのことを
報告してしまった。

『何だって!?
キティとケイティに近付いてきた男が居ただと!?』

『あ……いえ。
糸くずを取ってくれただけですから』

『そうだとしても
その男がわざわざ取る必要がないだろ?
しかも見慣れない従業員なら、なおさらだ』

『し、新人で何も知らないだけかも
知れませんし……』

私は、必死になって言い訳する。

これ以上……触れないでほしい。

『ケイティ……お前。
さっきから、その男を庇ってないか?』

ギクッ!!

庇っていないけど……これ以上触れてほしくなくて
フォローばかりしている。

『そ、そんなことありませんよ……全然』

『だったら何故、俺の顔を見ない?
キティ。君なら何か知ってないか?
近くで見ていたんだろ』

社長がキティに直接聞いてくる。

キティ……お願いたから
余計なことを言わないで……。

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