美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?

『さぁ、どうかしら?
まぁ、知り合いっぽい雰囲気だったみたいだけど』

フフッと笑うキティだった。

ちょっとキティ。
変な誤解をすることを言わないでよ!?

『キティ……余計なことは……』

『はぁっ?知り合い?
ケイティ。お前……その男と知り合いなのか?』

私が止める前に社長が質問してきた。

うっ………。
聞いてほしくなかったことを……。

どう返事するか戸惑っていたら

『フフッ……冗談よ。
彼は、本当に糸くずを取ってくれただけよ。
まぁケイティは、私に似ているから一目惚れも
されるかもしれないわね』

キティは、私を庇いつつも
意味あり気なことを言ってくるじゃないか。

そんな誤解をされるような
言い方をして、社長に勘違いされたら……。

『だとしても危険なのは変わりない。
いいか?二度とその男と接触するな!?』

社長は、怒りを私にぶつけてきた。

あ、あれ?

いつもならキティに似ているなら
どうとかってキティ、キティになるのに。

ただ怒りをぶつけられただけだった。
どうしちゃったのだろう?

社長の意外な反応に驚いた。

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