美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?

その後も社長は、不機嫌のままだった。
私は、戸惑っていたが
キティが資料を見たいと言うので
資料室に向かった。

その時にキティに

『もう。社長に
変なことを言わないで下さいよ!?』

さっきのことを言った。

『あらあら、ごめんなさい。
何だが面白いことになりそうだったから……つい』

クスクスと笑いながら謝られる。

何だか面白がっているし……。

『フフッ……でも、間違いなく
いい方向に流れているわ。それは、確かね』

満足げに言うキティ。

いい方向?
一体何のことを言っているのかしら?

『もう……キティったら。
私は、ヒヤヒヤしているのに……』

『フフッ……でも、あの男性は、誰なの?
お互いにはじめましてではないわよね……?
しかも怪しい雰囲気だったわ』

ギクッ!!

『それは……』

言いたくないけど、この状況で
言わない方がさらに変だし……仕方がない。

私は、キティに本当のことを説明した。
あの男の正体やkissをされたことも含めて……。

『あらあら……まぁ。
その柚木って人……随分と大胆ね♡』

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