美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?

明らかに見張っている。
それが、私なのかキティなのか分からないけど
とにかく気が気でない。

『あの男……ケイティのことが好きなのかしら?』

キティは、社長にも聞こえるように呟く。

ちょっと、キティ!?

そんなことを言ったら……

すると社長は、デスクをバンッと勢いよく
叩きつけた。

ビクッ!!

急に叩いてきたので驚いてしまう。

社長……?

『あの男は、一体何なんだ!?
人の周り……いや、ケイティの周りを
ウロウロして目障りだ!!』

柚木さんのことが気に入らないのか
凄く不機嫌そうに言ってくる。

『すみません……』

『何故、君が謝る?
君とあの男は、関係ないはずだろ!?』

逆に火の粉が飛んできた。

『す、すみません……』

私は、どうしたらいいか分からずに
また謝った。

『もう……いい』

社長は、ムスッとしたまま不機嫌そうに席に座る。

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