美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?

柚木さんは、青白くなりながら
驚いた表情をしていた。

「マジかよ!?
あの噂って……本当だったのか?」

ハッ!!

大変。

キティと私のやり取りを聞かれちゃったわ!?
彼女のことがバレちゃう!!

私は、慌ててキティを背後で隠した。
すると驚きながらもニヤリと笑う柚木さん。

「あなた、何でここに!?」

そもそも何で柚木さんが、ここに入るのよ!?
ここは、社長室なのに……。

「俺は、清掃業者として潜入しているから
今から社長室を掃除しようとしたまでた。
それよりも驚いたよ……あの例の噂。
本当だったんだな?
喋る呪いのフランス人形って話は……」

ビクッ!!

それは……。

まさか聞かれるなんて思わなかった。
油断してしまった……。

「お、お願い。このことは、
誰にも言わないで!!
忘れて下さい。
キティは、呪いのフランス人形ではない。
ちゃんとした女の子なの」

私は、必死に頼んだ。

しかし柚木さんは、

「うーん。そう言われてもねぇ~仕事だし。
それにバッチリ見ちゃったんだよね。
君とそのフランス人形が喋ってるやり取りを…。
これを記事にまとめて出版社に売ったら
凄い金になりそうだな……」

何かを企んでいるように笑ってきた。

「やめて下さい!!」

私は、必死でやめるように頼んだ。

するとニヤリと勝ち誇った顔をすると
こちらに近づいてくる。

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