美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?
ビクッ!!
近付いてくる柚木さんに恐怖を覚える。
な、何なの!?
私の前まで来るとニヤリと笑う。
「いいぜ。この事を黙っていても……ただし
条件があるけどね」
条件……!?
「それって……何ですか!?」
柚木さんが私に出す条件とは、一体
何だろうか。
まさか、とんでもないこと……?
「人形のことを言わない代わりに
キャサリン。君は、俺の彼女になってよ?」
は、はい!?
柚木さんの女って……彼女ってことよね?
何で、そんな条件を……。
「こんな時に変な冗談とかやめて下さい」
「冗談な訳がないだろ?こんな面白いが
目の前にあるのに。それに言っただろ?
俺は、不気味なフランス人形には、興味がないって。
仕事だから来たが……俺は、
自分の興味があることしか記事にしたくないんでね」
「それに比べて……キャサリンは、
実に俺好みなんだ。
君が彼女になってくれるなら、今見たことは
忘れてもいい。記事にもしない。
悪い条件ではないだろう……?」
柚木さんは、とんでもない条件を突きつけてきた。