美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?
だが柚木さんは、やめようとしない。
「殴ってみろよ……?そうなれば、
呪いのフランス人形プラス暴力社長として
記事に書いてやるよ。
俺は、どちらでもいいのだぜ?」
さらに挑発した態度で返してきた。
「くっ……」
「社長。お願いだからやめて下さい。
分かりましたから!!
私があなたの恋人になりますから」
私は、耐えられずそう言った。
これ以上……見ていられなかった。
私のせいで社長が暴力を振るってほしくない。
キティを……世間の目に晒したくなかった。
「ケイティ!?
君は……何を言ってるのか分かっているのか!?」
社長は、驚いていた。
本当は、こんなこと言いたくない。
私は、社長のことが好きだから。
でも、そうしないとこの場が収まらなかった。
私さえ……我慢すれば。
「……分かっています。
私は、あなたの恋人になりますから
今回のことは、忘れて下さい」
「あぁ、約束しよう。
俺は、希望か叶えばどちらでもいいしね」
クスッと笑われる。
これで、いいのだ……。