美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?

結局、社長とは
気まずい雰囲気のまま過ごした。

自宅に帰ると私は、セレナに
このことを話した。

『えっ!?そんなのダメよ。
絶対にやめた方がいいわ!!』

彼女は、驚いてやめるように言ってきた。

うん……。
私もそう思う。でも、それしか
あの2人を守れない。

『あの映像が残っている限り
私は、こうするしか方法はないの。
ごめん……セレナ』

『キティ……』

どうしても2人を守りたかった。
キティを傷つけることは、社長……あの人は
望んでいない。

キティを溺愛しているから。

その頃。
社長は、私のことで苛立ちを覚えていた。

「ケイティの奴。何を考えているんだ!?
あんな怪しいジャーナリストと恋人同士になるとか
ありえないだろう……」

自宅でワインを飲みながら
キティに愚痴っていた。

「彩人。ケイティはね。
本心で望んだ訳じゃないわ。
あなたを守るために自ら望んでない選択をしたのよ」

キティは、深刻そうに告げる。

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