美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?
「はぁっ?何で、それが俺のために
なるんだ?意味が分からない」
キティの言いたいことが理解が出来ない社長。
「彩人。本当に分からない?
もしあのまま……ケイティが何も言わなかったら
私は、報道の餌食になっていたのよ。
そうなれば、あなたが悲しむと思ってやったの。
あなたは、私から離れられないと知っているから」
「だからって……そんな!?」
納得のいかない社長。
しかしキティの言い分もすぐに理解して
余計に複雑そうな表情する。
「ねぇ……彩人。
あなたは、ケイティを助けたいと思わないの?
あなたのために動き、あなたのために
身を引こうとしてくれてるのよ?
それって……なかなか出来ることではないわ」
「それは……あなたを深く愛しているからよ!
あなたは、そんなケイティの気持ちを無視する気?」
キティは、社長に伝える。
私の想いを……。
「でも……どうすればいいんだ?
俺の大切なのは……」
「本当に……そう?」
「えっ……?」
社長は、驚いた表情でキティを見る。
キティは、社長に
「あなたは、自分の気持ちに
気づいていないだけ。ううん。
気づくのを恐れて気づかないふりをしているのよ。
本当は……分かっているのではないの?
自分の気持ちが少しずつ変化していることに。
そしてやるべきことを……」