美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?
すると凄い険しい顔をする社長。
『何故だ!?
何で君が辞めないとならない?』
納得いかない様子だった。
無理もない。
急に辞めると言い出したのだから。
まだ入社して少ししか経っていないのに……。
『すみません……』
深々と頭を下げる。
私は、これ以上……あなたに
迷惑をかけられない。
私が居なくなれば丸く収まるはず……。
顔を上げると社長を見ないように
行こうとした。
『ケイティ。待て。
それは、あの男のせいか!?』
すると社長は、叫ぶように言ってきた。
『違います。自分のためです……』
でも、本当は……それは、口実だ。
社長に女として見てくれないのが辛い。
私は、いつでもキティの代わりなのだから。
自分のデスクに戻ると
ハァッ……とため息を吐きながら顔を伏せる。
何をやっているんだ……自分。
『ケイティ。大丈夫?』
えっ!?
慌てて顔を上げるといつの間にか
キティがデスクにちょこんと座っていた。
私は、驚いてしまう。