美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?
「うるさいぞ。
それに悲鳴をあげるなんてキティに失礼だろ!?」
『だって、人形が喋っているのですよ!?
おかしいというか怖いでしょ!?』
私は、あまりにも恐怖で
社長にフランス語で訴えた。
するとフランス人形が
「あら、彩人。これが正常の驚き方よ?
驚かしてごめんなさい。
長年人形をやっていると魂が宿るのよ」
説明をしてくれる。
魂が宿る?
いやいや、それでも呪いの人形でしょう!?
私は、恐怖で震えていると
社長は、フランス人形を抱き上げながら
『君は、キティを呪いの人形だと
勘違いしているだろ?
キティは、そんな野蛮なモノではない。
清らかでこんなも美しい人物だ。もっと
敬意を持って接しろ』
フランス語で言うが、それは無理がある。
だって人形なのよ!?
普通は、喋れないし語らないから。
『ウフフッ……まぁそう思われても
仕方がないわよね。
普通は、話さないし。でも大丈夫よ!
私は、誰も呪わないし仲良くなりたいだけだから。
それに……あなたとも仲良くなりたいわ』
えっ……?
仲良くと言われても……。
『キティは、優しいからな。
君には、これからキティ専属の秘書になってもらう。
彼女は、副社長としてやってもらっているから』
副社長!?
人形なのに?
『もちろん。これは、内密だ。
キティが副社長をしているのも会話か出来ることも。
まぁ俺は、彼女を公表してもいいと思っているのだが
西野は、ダメだと言うから』
不満そうに言う社長。