美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?
「ケイティは、俺の女だ。
取材や報道でも何でも受けてやる。
その代わりに二度とケイティの前に現れるな!!」
それだけ言うと社長は、私を連れて
お店から出て行く。
社長の行動に驚かされたが
彼の言葉が嬉しかった。
自分の女だと言ってくれた。
キティが危うくなるのに
それでも私を助けてくれた。
外に出るとしばらく歩き続ける。
黙って歩く社長に不安になってきた。
「社長……いいのですか?
あんな風に言って……それに
キティは、賛成しているのですか?」
するとピタッと動きが止まる。
「社長……?」
『俺も驚いている。
自分にそんな感情があったのかと
子供頃から独りぼっちで……そこにキティが現れ
ずっと一緒だった。嬉しい時も辛い時も
俺は、キティさえ居ればそれで良かった。
でもケイティが現れてから
違う感情が芽生え始めていた』
『それが何の気持ちが分からなかったし
キティにも言われた。
自分の気持ちに素直になれって……俺は、
君を失いたくない。
もうケイティが居ない存在なんてありえない。
俺は、君のことが好きなんだ!』
社長は、私のこと好きだと言ってくれた。
私の気持ちに応えてくれた。
心臓がドキドキと高鳴りだす。
『じゃあ……社長のそばに居てもいいのですか?』
『当たり前だろ。
二度と君を離さない……』
そう言うと私を抱き締めてくれた。