After story-悪魔的な彼女-
「すっ…すごいよ!仕草和君…ちょぼっとくん取っちゃった!」

私は言っていて、すこし悲しくなった。

きっと…このちょぼっとくんは、仕草和君の彼女に渡されるんだ。

寂しいなんて思っちゃ、ダメなのに。

どうしても寂しい気持ちになってしまった。

だけど、私が俯いたその時…。

「ほらよ、お前欲しがってただろう?」

ぼすんっ、と無造作に手渡されたソレ。

やり方は荒々しい仕草和君だけど…。

手渡されたちょぼっとくんからは、確かな温もりが伝わってきたんだ。

これって`しあわせ`なんだろうな。
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