After story-悪魔的な彼女-
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「あれ、咲子さんは?今日、いないの?」

「ああ、先月から働き始めたんです」

「へえ、そうなの」

そんな他愛の無い話をしながら私はお茶を淹れた。

みんなは、急須で淹れたお茶は苦いといって好かないけど、私は大好き。

真知子さんも、そんな私と一緒で。

家に来たときは必ず急須で淹れたお茶を頼む。

「はぁ・・・。やっぱり、これが一番よね。すごく落ち着く」

そういうと真知子さんは、ことり、とコップを置いた。
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