After story-悪魔的な彼女-
「そんなっ・・・真知子さん、それは幾ら何でも・・・「じゃあ」

「じゃあ、一生話せなくなってもいいの?」

真知子さんの声が不意に真剣味を帯びた。

私、知ってる。

こういう声になるときは真知子さんは、本当に私を心配してくれてる。

「・・・それは、やです」

でしょう、と真知子さんは言った。

「じゃあ、言ってきなさい。」

真知子さんの優しいその声に私は救われたんだ。

「はい」

そういう前に私は、仕草和君の家に向かって走っていた。
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