After story-悪魔的な彼女-
ピンポン、と仕草和君の家のインターホンを震える手で押した。

「はい?」

どくんっ・・・。

胸が跳ねる。

仕草和君が、この扉を隔てた向こうにいるの?

私は今すぐ逃げ出したい、と言う気持ちと伝えてしまえたい、と言う気持ちでいた。

でも、でも・・・。

「仕草和君、いい・・・かな?」

私は、きゅっと震える手を胸の前で握りしめた。
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