After story-悪魔的な彼女-

「仕草和君、私は今日教えてほしいことと、伝えたいことがあってきたの」

刹那、仕草和君の顔が苦しげに歪む。

「ごめん、あの祭りの日の俺の行動のこと、だろう？ごめん、ごめっ・・・っ、俺、どうしても瑠々亜が好きになってっ・・・それでっ・・・！」

ぽた、と地面に一つ染みができたと思ったら「それ」は立て続けに落ちた。

仕草和君の瞳から零れ落ちる涙。

「仕草和君っ、聞いて！私、今日、仕草和君を咎めるためにきた訳じゃないんだよ！」

叩きつけるように言うと、仕草和君はポカンとしながら私を見て言った。

「そう・・・なの・・・か？」