After story-悪魔的な彼女-
そんなこんなで、お祭りを一緒に回ることになった。

すごく嬉しいけど…少し、緊張してる。

なずなは、純粋に楽しんでるみたいだった。

私も楽しまなきゃ、損だよね…!

と言うことで、私はたわいのない話をしていた皆に言った。

「射的やろう?」

皆、やろうって言って、はしゃいだ。

勿論、仕草和君も同じ。

だけど、私と目があった途端、ふわ、と緩やかに笑った。

その時だけ、一瞬透明なソレになる世界。

私だけに見せてくれた表情(かお)が嬉しかった。

そうだ、私は仕草和君のこういう、ふとした表情に惹かれたんだ。
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