恋愛白書

思い出残し-Yashina-

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「おはよー。やしなー、光」


まちゃが先に集合場所についていたみたいで手を振っている。



今日は待ちに待った宿泊学習。


「おはー。まちゃ」


あたしはまちゃに駆け寄る。


「男子は??きてる?」

「うん。モリーと虎があそこに。丈くんはまだみたい」


まちゃが指差した方向にはたしかにモリーと虎がいた。


「そっか」


杉森くんまだか。
早く顔が見たいな。

最近は班の打ち合わせとかで
近くにいる機会が多かったから
嬉しかった。

心なしか顔が綻んじゃって。

いっつも、光とまちゃに
『きもい』
って連呼されていた。

だって
近くにいるだけで
ドキドキしちゃうんだもん。

好きなんだもん。

簡単にはあきらめられないものになっていた。


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