恋愛白書
「かわいいー」

「あ。ほんとだ。てか、やしなの好みそのまんまじゃん」


まちゃと光が口々にそう言う。


「でしょ?でしょ??でもなぁ」


あたしはアクセサリーを手に取ったりして考える。


「早くしないとぉ。男子がつまらんでしょ」


後ろからまちゃに頭を叩かれる。


「あ。そうだよね!ごめん」


あたしは三人に謝る。


「買っちゃえばいいじゃん?そんなに迷うなら」


杉森くんが言う。


「そうなんだけどさぁ。お金が」

「金??そんな、宿泊なんてあまるもんなんだから」


杉森くんが笑う。


「...うん」


早くしなきゃ。
杉森くんに嫌われちゃう。


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