恋愛白書
「じゃあ。モリーが買ってやれよ」


杉森くんがいきなりそう口にする。


あたしは驚いて杉森くんを見る。

「は!?なんで俺??」


モリーはもっと驚いていた。


「恋人同士みたく仲がいいってウワサになった記念だよ」


丈が笑う。


「意味わかんねぇ。お前」


モリーが呆れたように言う。


「別に虎でもいいけど」

「は?何、人に押し付けてんだよ!!そう言うなら自分で買ってやれよ。丈が」

「あ。その手があったか」


杉森くんがポンっと自分の手を叩く。


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