恋愛白書
「気づくだろ!!普通!!」


虎が杉森くんの頭を叩く。


「ぷっ」


あたしは思わず吹き出してしまった。


「あ!!今、笑ったな?何に笑ったの?やっぱ虎のバカさ加減?それともモリーのマヌケ顔?」

「いや。普通に杉森くんのバカさ加減に」


笑いをこらえながらそう言う。


「あーあ。せっかく、アクセサリー買ってやろうと思ったのにな」


杉森くんが深いため息をつく。


「最初から、そんな気ないでしょ」

「言うなぁー。てか、お願いあるんだけど」


杉森くんがあたしの顔を覗き込む。


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