恋愛白書
「はよ」


虎とモリーの隣に行く。


「おお、丈」

「おせーぞ」

「近いとなんかゆっくりしちゃう」


家から集合場所のここが近すぎて
ギリギリでいいやってなってしまう。

やしなちゃんのこともそうかも。
俺のこと好きでいてくれてるってのがあるから。
のんびりしてしまうのかもしれない。

手遅れにはなりたくないよな。

でも、ほんと俺ここまで自分がチキンで
しかも嫉妬深いとは思わなかった。


「丈は、やしなとうまくやれよ」


虎が俺の頭をポンっとたたく。


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