恋愛白書
「てか人見知りだっけ?」


光がおかしそうに杉森くんに話す。


「え?」


杉森くんがきょとんとした顔になる。


「はじめて会ったからってやしなに冷たすぎじゃん」

「…やしなって?」

「この子」


光があたしを指差す。


「んな冷たかった?」

「うん。なんか怖いし」


光はどこまでも面白そう。


「そんなつもりないんだけどな」


杉森くんが頭をかく。


「だ、大丈夫だから。先生来るからいくね」


あたしは席を立ち、自分の席に戻る。


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