恋愛白書
「やしながいない」

「は?はぐれたのか」

「俺、探しにいってくるかな」


いつの間にかいた虎が歩き出そうとする。


「俺、行く」


俺は虎の腕を掴む。


「お、おう」


虎が若干引き気味に答える。

勢いすごかったかな。


「頼むね。丈くん」

「おう。任せろ」


俺は光にそう答えて走り出す。


きっとなんか見てておいてかれたってやつだろうな。
ちゃんと見ておけばよかった。


「...あ、これ」


店先においてあるやしなが好きそうなアクセサリーを見つける。

昨日こんなの見てた。


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