恋愛白書
「...あ」


2区画ぐらい走ったところでやしなの横顔が見えた。


...いた。


ふとやしなを見ると隣に誰かがいるのがわかった。

隣にいたのはしょった。

やしなは笑顔だった。
不安がってなんかないのか。


しょったがやしなを好きなのはわかってる。
むしろ俺よりもずっと好きだ。

でも、また黒い感情が襲ってくる。

そういえば、しょったの家でみた二人の写真。
恋人同士みたいだったよな。
とか思い出す。


走ってきたから
息がきれていてカッコ悪い。


しょったが俺に気づいたみたいでやしなに教える。


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