恋愛白書
「あーあー。邪魔が入っちまった。丈なら、やしなは丈んとこ行っちまうしなぁ」


しょったがはぁっとため息をつく。


「じゃあ、行くぞ。みんな待ってる」


丈くんがあたしの手を握って歩き出す。


「...うん」


丈くんと手、つないでる。
それだけでその手が熱くなる。
丈くんの手、大きいな。


「じゃあな。やしな」


しょったが後ろから声をかけてくる8.


「うん!宿泊終わったら、また家行くー」


あたしもしょったに手を振る。

繋がれていないほうの手で。


< 137 / 447 >

この作品をシェア

pagetop