恋愛白書
「そっか」


あたしはそのまま歩き出す。


「待って」


丈があたしの腕を掴む。


「え?」

「ネックレスつけていい?」


丈くんがあたしの首を指す。


「え?うん」


あたしは丈くんにもらったネックレスを渡す。


「後ろ向いて」


丈くんの言葉に丈くんに背を向ける。


首まわりに丈くんの手が触れるからなんだかドキドキしてきちゃう。


「俺さ」


ネックレスをつけながら丈くんが口を開く。


「ん?」

「なんとも思ってない子にプレゼントとかするような気前いいやつではないよ」

「え?」


丈くんの言葉に頭はフリーズする。


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