恋愛白書
「俺、やしなが好き」


ネックレスをつけ終わった丈があたしをくるりと丈に向かわせる。


「...ほんと?」


「実は結構前から。恥ずかしい話、みんなにやきもち焼いてた」

丈くんが頭をかきながらそう言う。


「え?」

「俺さ、やしなが好きって言ってくれたときは実際好きじゃなかったんだ」


丈くんがゆっくりと話始める。


「でもさ、気になりったらそこからは止まらなかった。好きになってたんだ」


苦笑いをする。

あたしも言わなきゃ。
好きだって。


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