恋愛白書
「あれ?バレー部帰ってない?」


光が玄関にいる男子たちを見て言う。


「あ、あの人たちバレー部の三年だよね」

「もう終わったんじゃん。でてくるんじゃない?」


あたしは光と一緒に体育館へ向かう。


「あれ、やしなちゃん」


同じクラスの神谷くんに声をかけられる。


「あ、神谷くん」

「丈ならもう帰ったけど?」


神谷くんが首をかしげる。


「あれー。すれ違いかなー。上行っちゃったかなー」

「ん?なんか約束?外出てったよー」


神谷くんがきょとんとした顔で言う。


< 155 / 447 >

この作品をシェア

pagetop