恋愛白書
「丈くん」


横から誰かに声をかけられる。


「光!?」


見てみるとそこには光がいた。


「なに、やってんの?」


光が悲しそうな顔になる。


「え?」

「何か忘れてない?」

「...何か?」

「さっきまであそこにやしなもいたんだよ」


公園の上にある道路を指す。


「...あ」


俺の頭にはやしなのさっきの笑顔。


「俺、やしなと帰る約束!」


俺はあわてて立ち上がる。


「もう帰ったし」


光が俺の腕をつかむ。


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