恋愛白書
「最近絵里香といるけど、絵里香とつきあってんの?」


神谷がまた俺に近づいてくる。


「付き合ってない」

「ふーん。丈、絵里香のこと好きだったからやしなちゃんから乗り換えたのかと思った」

「...俺はもう絵里香のことは好きじゃねぇよ」

「じゃ、なんで?やしなちゃんのこと傷つけんの?」

「お前に関係ない」


俺はそれだけ言って、体育館から出る。


...むかつく。
俺だって傷つけたくなんかねぇよ。

神谷の言うことが正論で
ほんとむかつく。


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