恋愛白書
「あ、丈!」


出たところで絵里香が俺を見つけて走ってくる。


「絵里香」

「終わったの?」

「うん。でもちょっと教室に忘れもん」


俺はそう告げて階段を上る。


...あ。

教室につくとみんながいた。

虎、モリー、やしな、光、まちゃ。

俺が最近関われていない奴ら。


やしなが机で涙を拭いているのが見える。

...泣いてる?


「やしな?何で泣いてるの?」


俺は教室に入りそう聞く。


「なんでもない!丈には関係ないから!」

「でも」


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