恋愛白書
俺はやしなの横に移動する。


「丈のための涙なんかじゃねぇよ」


モリーが俺の腕を掴む。


「オマエ、やしなの気持ち考えたことあるのか?やしなの辛さわからねぇのか?必要以上に話しかけるなよ」

「モリー...」


モリーの言葉にやしながモリーを見る。


やきもちなんて焼く筋合いもないくせに。
またあの黒い感情が訪れる。


「...ごめん」

俺はそれだけ告げると自分の机からノートをとりだして逃げるように教室から出る。


俺、すげぇ傷つけたんだよな。


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