恋愛白書
「…え」

「俺とお前はもうなんの関係もないじゃん。神谷とどうなろうと俺の知ったこっちゃねぇよ」


俺はそのまま歩き出す。

こんなこと言いたくないのに。
でも、ほんとに俺となんていないほうが
幸せになるんだろうな。


...迷ったかも。
しばらく歩いたが同じような家があってよくわからない。


「あれ?どのへんだっけ。なぁここの地図」


俺はやしなに紙を見せる。


「...っ」


やしなの顔を見て絶句した。

やしなは涙でひどいことになっていた。
また、俺が泣かせた。


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