恋愛白書
「先輩!めっちゃ息切れてますよ!」


後輩の祐樹が俺をみて笑う。


「急いできたんだよ」


俺は整わない息を整えながら言う。


「入ってください」


祐樹がどうぞと手招きする。


「さんきゅ」

「あら、いらっしゃーい」


祐樹のお母さんがバタバタと走ってくる。


「あ、おじゃまします」


俺はお母さんにぺこっとお辞儀をする。


「祐樹と仲良くしてくれてるんだってねぇ?ありがとう」


にっこり笑う。


なんか誰かに似てると思ったがそんなに気にしなかった。

祐樹に似てんのかもな。


< 218 / 447 >

この作品をシェア

pagetop