恋愛白書
「もう言ってんだから口塞いでも意味ないだろ」

「いや、まじで気にしないでください!」

「てか姉ちゃんって誰だよ」

「言ったら姉ちゃんかわいそうなんでいえません!」


俺なんのためにきたんだよ。
ま、祐樹がかわいいからいいけどさ。


「俺、トイレ行ってくる」

「あ、場所母ちゃんに聞いてくれれば!」


俺は祐樹の言葉を背にドアを開けて外にでる。


部屋を出るとお母さんと女の子の会話がうっすら聞こえた。


これ、祐樹の姉ちゃんに会っちゃうやつ??


...まずいのかな。
そんなことを思いながらお母さんに話しかける。


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