恋愛白書
「やしな、好きだよ」


俺もしゃがんでやしなのことを抱きしめる。


「丈。丈なんだよね。これ夢じゃないよね」


俺の腕の中でやしなが言う。


「夢、じゃないよ。俺だよ」


やしなを抱きしめる力を強める。


「これからは絶対。絶対に離さない」

「うん。離れない」


やしなが笑顔になる。

久々い笑っているところを見た。

俺が奪っていたんだよな。
やしなの笑顔。

これからはずっと
笑顔でいてもらえるようにする。


ありがとう。


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